こんにちは、ルイです。
歩く胃袋である私にとって旅行の醍醐味は断固として「食べること」なのですが、絶景を見ることもその次くらいに期待をしています。
今回はその順位が入れ替わった場所である、まるで別の惑星のような光景が広がるエチオピア「ダロル地方」を紹介します。
地球上で最も暑いらしい
首都から飛行機で1時間、エリトリアとの国境近くに位置する「Danakil Depression」という異名をもつダロル地方。
ここは57.8℃が観測されたことがある、地球上で人間が住んでいる最も暑い場所。砂漠、火山、塩湖などエクストリームな景観で構成されています。
一部の少数民族を除きダロルに住んでいる住民がいないため、現時点ではツアーに参加する以外アクセス手段はないそうです。
過酷なのは暑さだけじゃない
私が訪れた雨季は特に気温が高いため「尋常じゃないくらい暑いから覚悟をしておけ」とツアー会社に警告をされていたのですが、暑さ以上に辛かったのが「道のり」。
近郊都市のメケレからツアー会社の4WDで、山という山を下り5時間かけて毒々しい絶景を目指すのですが、気が遠くなるような道のり。
始めは緑が広がっていますが、低地へ行くと岩肌がむき出しになった山々が広がり、徐々に砂漠地帯に入って行きます。
舗装されている道路もありますが、大部分はオフロードや砂漠、溶岩の上。車もパンクしたり、ハマったり。
溶岩の上に限っては、もはや道ではないので、車体と溶岩がこすれ合う音と振動に2時間程耐えなければなりませでした。
まるで別の惑星!ダロルってこんなとこ
気温45度の中、砂漠と溶岩の上を爆走し、ようやくたどり着くことができた「美しい」というよりは「毒々しい」、まるで別の惑星のようなダロルの写真を一挙お届けします。
Salt Rock Mountain
Oil Lake
Salt Lake
Erta Ale Volcano
Danakil – the Colorful Lake
人間の順応能力高すぎる
以上、美しいというよりは毒々しい絶景「ダロル」でした。
地球の自然が創り出したこの光景も信じられないのですが、それ以上に信じられないのがこの地に住んでいる「人」がいると言うこと。
少数民族の他にも、ラクダを引き連れ砂漠を旅しながら、家畜や岩塩などを売ることで生計を立てているキャラバンもいるそうです。
「ここに住んでいる人達は日本人と体質が違うんじゃないの?」とも思うのものですが、私は最低気温が-30℃だったカナダに留学していたことがあるので、ダロルとの気温差である70℃に対して順応出来ています。
そう考えると、私もここに住む人並にすごい環境順応能力を持っているのでは、なんて一瞬舞い上がったのですが、人間のDNAは99.9%同じだそうです。
残りの0.1%が体格だったり、性格だったり、遺伝的なものなどを作り上げていると考えると、世の中を取り巻く差別とか偏見って何を根拠に「自分とは違う」とみなしているんだろう、何て考えたり考えなかったり。
その中の0.0…1%の違いを「老眼鏡付き色眼鏡」みたいなのをかけて、その違いをあたかも99%くらいに見てしまっている背景には何があるんだろう、なんて思ったり思わなかったり。
そういったディープな話は、もうすぐご飯の時間なのでまた今度。
地球とは思えない絶景、人間の適応能力の高さ、そしてマグマ(?)が飛んで来る距離まで近づくことを許可している(と言うより全く管理していない)エチオピアの観光事情に心から関心したダロル地方でした。