アフリカ南部!
月別: 2014年10月
こんにちは、ルイです。
タンザン鉄道がザンビアに行かなかったので、マラウイに来ました。
マラウイは「小さくて何もない国」とされ、多くのアフリカ旅行者にスキップされがちな国。当初、私も行く予定ではなかったのですが、マラウイ、とっても良かったです。
もう一度言います。
マラウイ、とっても良かったです。
何故良かったのか、も含め、きっとガイドブックには載っていないマラウイの特徴をお届けします。
マラウイの基本情報
マラウィとは、ザンビア・タンザニア・モザンビークに接する、マラウイ湖が広がるアフリカ南部の小さな国。こんなところにあります。
(images by Wikipedia)
以下、簡単にガイドブックに載っているマラウイの基本情報を紹介します。
- 首都:リロングェ
- 人口:1591万人
- 言語:チェワ語、英語
- 宗教:キリスト教、イスラム教
- 通貨:マラウイ・クワッチャ(1000MKW=240円くらい)
- 物価:ローカル料理1人前=500MKWくらい
きっとガイドブックには載っていないマラウイの特徴13選
どんなにwifi環境が悪くても、旅路でバタバタしてても、このシリーズはリアルタイムに更新します。でなければ三日坊主な私はきっと更新しなくなると思うので。ということで気合いを入れてお届けします!
1. 「パフ」と呼ばれるお菓子が大量に売っている
やたらと売られているパフと呼ばれるお菓子。オレンジ色でリング状のこのお菓子。カリっとする食感の物もあれば、段ボールの梱包材のビニールのような堅さの物もあり、つぶしても元の形に戻ります。持ち運びには便利ですね。味は、塩味のビニール。うん。
2. 石けんが、長い
切って使うのでしょうか。
3. 国産のジンとウォッカがある
ボトルで買う程酒豪ではないので、味わうことなく終わってしまいました。
4. 湖がコバルトブルー
愛知県民である私の中の湖のイメージは、隣の県静岡にある、空が反射した時は綺麗な浜名湖。
対してマラウイの湖は砂が白いため、晴天時には深さに応じて美しいコバルトブルーのグラデーションになり、色とりどりの魚が生息しています。ダイビングやシュノーケリングも人気です。
夜にはケロシンランプを付け漁へ出かける船(丸太を彫って作った全くバランスが取れないカヤック的なもの)で、星のように湖がキラキラします。
しかし、マラウイ湖(特に南部)では住血吸虫症になる可能性があるとのことなので、湖で泳ぐときはお気をつけ下さい。泳いだとしても薬さえ飲めば大丈夫だそうです。
5. 道を歩けば、山積みの煮干し
マラウイ湖では、毎日大量の小魚が収穫され、干され、煮干しの形で売られます。そのため道を歩くと煮干しが山積みになっており、日本人に撮っては何処か懐かしい匂いが漂っています。
6. 安全運転
タンザニア、エチオピアでは「我先に」精神で道路がもの凄いことになっていましたが、マラウイの車は「お先にどうぞ」精神で、クレイジーな運転にヒヤヒヤすることは一切ありませんでした。
7. おしゃれウィッグ率が高い
エチオピアは地毛を伸ばして結ぶ、タンザニアは短髪、といった髪型が多かったのですが、マラウイの女性はおしゃれウィッグ(または付け毛)率が高く、比較的貧しい農村地帯でもウィッグでおしゃれを楽しんでる女性が多々いました。
写真は布屋さんで仲良くなったイケイケなお姉さん。多くの人は黒髪のウィッグです。
8. ボブマーリー好きが多い
首都リロングェにはボブマーリーのステッカー、バッグ、Tシャツなどを身につけている人が沢山。ドレッドヘアに緑・黄色・赤色のぶかぶかのつばのついたニット帽をかぶるハードコアなボブマーリー好きもちらほら。
9. ショッピングモールがドーン!
アフリカの経済大国と言ったら南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、タンザニア。ですが、小さなマラウイにも、こんなに立派なショッピングモールが。
10. 保守的で礼儀正しくフレンドリー
マラウイの人はあまり肌(特に足)を露出せず、性格も礼儀正しく穏やか。一方ですれ違った時には「Hello, how are you?」だったり「Welcome to Malawi!」だったり、フレンドリーに声をかけてくれます。
11. 若者は西洋系のファッション
肌を露出していないのはあくまでも非若者ジェネレーション。首都に住む若者は西洋系の服を身に纏い、女の子はじゃらじゃらアクセサリー、男の子はNew Eraっぽい帽子が流行っているそうです。
12. 英語がかなり通じる
タンザニアはスワヒリ語王国だったため、農村部などへ行くと英語が全く通じないことも。マラウィは英国の植民地だったこともあり、英語が話せれば旅路で困ることは一切ありませんでした。
13. 正義感が強い
ミニバスに乗っていた時に、目の前でトラックがバイクに衝突する事故が。ドライバーはすぐに車を止め、バイクの運転手の安否を確認すると、たまたま近くに居合わせた警察官をミニバスに乗せ、本来の行き先と全く違う方向へ犯人追跡を始めました。乗車していた人は皆犯人探しの為に一致団結。
ようやくトラックに追いついた時には、私は乗り継ぐ予定だったバスを逃して呆然としていましたが、犯人が見つかって良かったです。
マラウィを飛ばさないで
以上、きっとガイドブックには載っていないマラウィの特徴13選でした。
たった5日間の滞在でしたが、マラウィをたっぷり体感しました。
マラウイの生活の中心と言っても過言ではないマラウィ湖ほとりの日常の風景は、どんな時間に写真をとっても絵になるように美しく、とても癒されました。
ですが、湖以上に感動したのが、マラウイに住む人々。
スワヒリ語圏特有なのか、タンザニアはとてもエネルギッシュな国で、いつも活気に満ちあふれていましたが、「我先に」という感覚が強く、あり得ない運転をする人や、お店の客引き同士が喧嘩したりと、日々ハッスルが必要でした。
一方、マラウィ人は喧嘩をしないといわれるほど穏やかな性格の人が多く、何か問題があってもジョークで笑い飛ばし、平和を好みとにかくニコニコしている人が多い印象を受けました。
ということで、これからアフリカ南部・東部への旅行を考えているひとは、是非マラウィを飛ばさないでください。可能ならば他のアフリカ諸国を訪れた後に。
湖とサファリ以外大きな観光地はないかもしれませんが、スワヒリ語圏や他のアフリカ諸国と少し違った空気を、是非味わってみてください!
こんにちは、ルイです。
先日タンザニアについての記事を書いたばかりですが、インターンを終え、出国しました。
タンザニアについての他の記事は後ほど更新するとして、今回はタンザニアとザンビアを結ぶタンザン鉄道についてご紹介します!
タンザン鉄道とは
タンザン鉄道(TAZARA)とは、2泊3日をかけてタンザニアの首都ダルエスサラームからザンビアの都市ニューカピリムポシを繋ぐ鉄道。
(source: BBC)
中国が無利子で約4億320万ドルの借款を与え、2万人の中国人労働者を派遣して作られた鉄道です。
そんなタンザン鉄道はアフリカの旅行者になかなか人気で、1週間前にチケットを予約しないと乗車が出来ない可能性が高く、私は17日金曜日10:30発のファーストクラス(寝台列車)を予約しました。そこでは当日8:30には駅に着て予約をリコンファームする必要を伝えられました。
なかなか出発しない
金曜日8:00
エチオピアでは飛行機が45分早く離陸するハプニングがあったので、余裕を持って8時に到着。30秒程でリコンファームを終え、ファーストクラス専用の待合室に。すると別の旅行客が待合室に絶望的な顔で入ってきました。
「電車の出発が23時なったらしい」
信じたくなかったのでオフィスの人に訪ねると、貨物列車が脱線して線路の修復にかなり時間がかかるとのこと。
インターン先のオフィスに引き返し、夜に戻ってくることにしました。
金曜日21:00
21:00頃駅に到着。ようやく列車に乗車出来ると思い、胸を高鳴らせながらファーストクラスの待合室に行くと、そこら中に蚊帳onベンチ、テント、そしてハンモックが。20人くらいいた旅行客が一斉に私の方を向き、一言。
「Welcome!」
電車が翌日朝9:00発に変わったことを伝えられました。
ということ皆でビールを飲みながら、堅いベンチの上で一夜を明かしました。
土曜9:00
まったく出発する気配がない。すると、構内アナウンスが。
「12:00に出発します」
既に20時間以上待っている私達にとって3時間は痛くもかゆくもありませんでした。一方で待合室のないセカンドクラス以下に乗車予定の現地人はブチギレで、ぷち暴動が起きていました。
土曜12:00
ザンビアからの列車が到着し、やっと乗車!
25.5時間遅延したわけですが、ようやくタンザン鉄道の旅が始まりました。
スワヒリ語圏の文化を説明する言葉の1つとして使われるポレポレ(slowly, slowly)という言葉があるのですが、まさにポレポレ体験でした。
乗り心地
バスよりも遅いスピードでゆっくりと走る列車。
爆音と共に上下に激しく揺れることが1時間に数回ありましたが、それを除いては快適な旅。
レストランやシャワーもついていたので居心地はとても良かったです。
また、駅に止まる度にバナナだったり飲み物だったりを売りに来てくれるので、食べ物には全く困りませんでした。
ただ、真夜中に止まる駅からコンパートメントに忍び込む泥棒がいたらしく、荷物を盗まれた人もいたそうです。その点は気をつけなければなりません。
右手に見えますのは・・・
タンザン鉄道は国立公園の中を通るので、運が良ければ動物を見ることが出来ると聞いていたので、砂まみれになりながらも外をガン見。
出発してから程なくして、右手に見えたのは
事故車両。
これだけひどく事故をしてれば、出発も遅くなるわけです。
それから数時間、パオバブだったり藁や土、レンガで出来た家が広がる農村地帯を進みました。
そろそろ外を見るのも疲れて来た頃にぽけーっと外を眺めていたら、
イーランド!
早すぎて写真におさめることが出来ませんでした。
象!
ぶれぶれ。
キリン!
タイミング・・・
動物を探すのに必死になっていて、全く写真が撮れなかったのが心残りですが、アフリカの大自然を肌で体感出来、感無量でした。
ザンビアに行かないらしい
翌日、車内添乗員が各コンパートメントに回って来て、一言。
「列車遅延したからザンビアまでいきません」
程なくしてタンザニア南部の街、ムベアで全員強制的に降ろされました。
ということで
マラウィ(国)に来ました。
理由はムベアからザンビアに行くより移動時間が短かったのと、列車で一緒だった旅行客皆でマラウイに行こうぜ的なノリになったため。
遅延だったり、目的地に連れて行ってくれなかったりとトラブル続きでしたが、多くの野生生物を見ることが出来たこと、そして世界中の旅行客と仲良くなれたことを踏まえると、結果大満足です。
比較的時間に余裕があるポレポレ旅行客にはおすすめです。
そして、さようならスワヒリ語圏!
こんにちは、ルイです。
実は9月からタンザニアでインターンをしています。アフリカ大陸、第2国目です。
タンザニアといったらサファリ。サファリといったらライオンキング。ライオンキングといったらハクナマタタ!
ということでスワヒリ語王国であるタンザニアにやってきたので、きっとガイドブックには載っていないタンザニアの特徴をたっぷりお届けします!
タンザニア基本情報
その前に簡単にガイドブックに載っているタンザニアの基本情報を紹介します。
- 首都:ダルエスサラーム
- 人口:4484万人
- 言語:スワヒリ語、英語
- 宗教:キリスト教、イスラム教
- 通貨:タンザニア・シリング(1シリング=0.06円)
- 物価:水1L=1000Tsh、ローカル料理1人前=3000TshTshくらい
きっとガイドブックには載っていないタンザニアの特徴13選
それではきっとガイドブックには載っていないタンザニアの特徴をお届けします!
1. マンボ!の世界
タンザニアはケニアと並んでスワヒリ語が公用語。一般的にスワヒリ語の挨拶として知られる「Jambo!」はタンザニアではあまり使われていません。普段の挨拶は
A「Mambo(How are you?)」
B「Poa poa(Good good)!」「Habari (How are you)?」
A「Nzuri(Good!)」
・・・といった感じに結構長い、決まった流れがあります。街ですれ違った全くの他人にも挨拶をしたり、されたりします。ぽあぽあ。
2. 「チャイナー!」ではなく「チナ!」
エチオピアでは街を歩くとチャイナと叫ばれていましたが、タンザニアでは「チナ!」と呼ばれ、「ニーハオー!ヒーハ!ヒンホンハンホン!」と話しかけられます。彼ら的にはフレンドリーに声をかけているつもりなんだとか。ちなみにタンザニアにも建設関係で働く中国人が多くおり、美味しい中華料理レストランも沢山あります。
3. 街を歩けばマサイ族
自然豊かな村でひっそりと原始的な暮らしをしているのがマサイ族。なんて思っていましたが、ここダルエスサラームには杖と剣とマサイマントを身に纏ったマサイ族が沢山います。見た目はイカツイですが、話しかけるととてもフレンドリー。おしゃれなマサイは全身にビーズのアクセサリーをしていたり、ドレッドヘアだったり、サングラスをかけていています。そして凄くかっこ良い。
4. とっても都会
エチオピアでも「アフリカって都会!」と感じましたが、タンザニアは東アフリカでケニアに次ぐ経済大国なだけあって、サンドイッチのsubwayもあればフローズンヨーグルト、クロックスもあります。
外国人や大使館の人が多く住むオイスタービーチというエリアにはおしゃれなレストランやショップが沢山。極めつけはこのプールのある商業施設。おしゃれすぎる。
5. 窓ガラスの黒い車
ダルエスサラームはアフリカで最も治安の悪い街の1つとされており、強盗が多いとのこと。特に外国人は格好のターゲットとなってしまうので、移動手段である車の窓ガラスは外からは誰が乗っているのか見えないように黒く隠されています。
6. 渋滞がひどい
主要な移動手段が車またはダラダラと呼ばれるバスのため、通勤ピークの渋滞はひどく、一度ハマってしまったらなかなか抜けられません。
この特性を活かし、タンザニアでは渋滞プロモーションというものがあるそうです。何かというと軽トラの荷台に派手な服を来た踊り子を乗せ、渋滞で止まるたびに踊り子が荷台を降り広告を持って車の間を踊りまわり、車が動きだしたらまた荷台に戻る、といったプロモーションです。
7. 日本製マイクロバスのセカンドライフ
日本で使われていた幼稚園や送迎バスがダラダラとしてセカンドライフを歩んでいます。
8. 海がびっくりするほど綺麗
アフリカと言ったらサファリ。と言うイメージしかなかったのですが、タンザニアには真っ白な砂浜とコバルトブルーの海があります。素晴らしく綺麗。どのくらい綺麗かと言うと、このくらい。特にこの写真を撮ったザンジバル島はもう2、3回は訪れたいくらい、素敵な場所でした。
9. ビビッドでカラフルな衣を纏う女性
タンザニアの女性は「カンガ」や「キテンゲ」といったカラフルな生地でドレスを作ります。真っ青な空と海とのコントラストで色がビビッド映えます。この布はコンゴ、ナイジェリア、タンザニアなど産地によって柄が異なります。
女性はどれだけカンガやキテンゲを買っても満足出来ないショッパーホリックが多いそうです。万国共通の女性の悩みですね!
10. トマト缶とジュースがやたら多い
トマト煮込み系やパスタをよく食べるからか、スーパーに兎に角トマト缶とケチャップが多くストックしてあります。
それからジュースも。是非とも他の物をおいてほしい。
11. 卵をスプーンで割る
ローカルのお店で卵の入った料理を頼むと、スプーンで器用に卵を割って料理してくれます。熟練者じゃないと失敗しそうです。
12. ジョギング時のブブゼラ
タンザニアではサッカーが人気なスポーツなのですが、海辺では週末にマラソンをしている学生がちらほら。彼らは歌を歌いながらリズミカルに団体で走っているのですが、ブブゼラを持っている人が1人はいて、あの独特な音を鳴り響かせています。日本で言う笛的なポジションなのでしょうか。
13. アフリカの大自然を都会にいても肌で感じられる
ダルエスサラームのビーチで泳いでいた時に、頭上にピンク色のフラミンゴが。他にも、街中にパオパブの気が生えていたり、見たこともない花が咲いていたり、バナナがなっていたりとアフリカの大自然にただただ感動しました。
マサイ族めちゃくちゃカッコいい
以上、私の独断と偏見できっとガイドブックには載っていないタンザニアの特徴をお届けしました。
今回紹介した中でも、マサイ族の格好良さは特に強調したい点です。
聞くところによると、近年自然豊かな地方から大都市へ出稼ぎに来るマサイ族が増えているそうです。その背景として、携帯の普及が関係しているとかしていないとか。
マサイ族は、家畜で生計を立てており、地位も決まります。何かを購入するときは家畜のミルクだったり肉だったり、家畜そのものと物々交換をしているそうです。
しかし、携帯料金は家畜では支払うことが出来ません。そのため都市に降りて来て、現金を稼ぎ、故郷へ仕送りをしているそうです。
凄まじい勢いで発展を遂げているため、良くも悪くも文化だったり、生活様式も大きく変化をしています。
その変化を肌で感じられたタンザニア。今後もマサイ族の話や食べ物の紹介など出来たらなと思います。
以上、マサイ族の話に大分偏ってしまいましたが、きっとガイドブックには載っていないタンザニアの特徴でした!