こんにちは、ルイです。
先日タンザニアについての記事を書いたばかりですが、インターンを終え、出国しました。
タンザニアについての他の記事は後ほど更新するとして、今回はタンザニアとザンビアを結ぶタンザン鉄道についてご紹介します!
タンザン鉄道とは
タンザン鉄道(TAZARA)とは、2泊3日をかけてタンザニアの首都ダルエスサラームからザンビアの都市ニューカピリムポシを繋ぐ鉄道。
(source: BBC)
中国が無利子で約4億320万ドルの借款を与え、2万人の中国人労働者を派遣して作られた鉄道です。
そんなタンザン鉄道はアフリカの旅行者になかなか人気で、1週間前にチケットを予約しないと乗車が出来ない可能性が高く、私は17日金曜日10:30発のファーストクラス(寝台列車)を予約しました。そこでは当日8:30には駅に着て予約をリコンファームする必要を伝えられました。
なかなか出発しない
金曜日8:00
エチオピアでは飛行機が45分早く離陸するハプニングがあったので、余裕を持って8時に到着。30秒程でリコンファームを終え、ファーストクラス専用の待合室に。すると別の旅行客が待合室に絶望的な顔で入ってきました。
「電車の出発が23時なったらしい」
信じたくなかったのでオフィスの人に訪ねると、貨物列車が脱線して線路の修復にかなり時間がかかるとのこと。
インターン先のオフィスに引き返し、夜に戻ってくることにしました。
金曜日21:00
21:00頃駅に到着。ようやく列車に乗車出来ると思い、胸を高鳴らせながらファーストクラスの待合室に行くと、そこら中に蚊帳onベンチ、テント、そしてハンモックが。20人くらいいた旅行客が一斉に私の方を向き、一言。
「Welcome!」
電車が翌日朝9:00発に変わったことを伝えられました。
ということ皆でビールを飲みながら、堅いベンチの上で一夜を明かしました。
土曜9:00
まったく出発する気配がない。すると、構内アナウンスが。
「12:00に出発します」
既に20時間以上待っている私達にとって3時間は痛くもかゆくもありませんでした。一方で待合室のないセカンドクラス以下に乗車予定の現地人はブチギレで、ぷち暴動が起きていました。
土曜12:00
ザンビアからの列車が到着し、やっと乗車!
25.5時間遅延したわけですが、ようやくタンザン鉄道の旅が始まりました。
スワヒリ語圏の文化を説明する言葉の1つとして使われるポレポレ(slowly, slowly)という言葉があるのですが、まさにポレポレ体験でした。
乗り心地
バスよりも遅いスピードでゆっくりと走る列車。
爆音と共に上下に激しく揺れることが1時間に数回ありましたが、それを除いては快適な旅。
レストランやシャワーもついていたので居心地はとても良かったです。
また、駅に止まる度にバナナだったり飲み物だったりを売りに来てくれるので、食べ物には全く困りませんでした。
ただ、真夜中に止まる駅からコンパートメントに忍び込む泥棒がいたらしく、荷物を盗まれた人もいたそうです。その点は気をつけなければなりません。
右手に見えますのは・・・
タンザン鉄道は国立公園の中を通るので、運が良ければ動物を見ることが出来ると聞いていたので、砂まみれになりながらも外をガン見。
出発してから程なくして、右手に見えたのは
事故車両。
これだけひどく事故をしてれば、出発も遅くなるわけです。
それから数時間、パオバブだったり藁や土、レンガで出来た家が広がる農村地帯を進みました。
そろそろ外を見るのも疲れて来た頃にぽけーっと外を眺めていたら、
イーランド!
早すぎて写真におさめることが出来ませんでした。
象!
ぶれぶれ。
キリン!
タイミング・・・
動物を探すのに必死になっていて、全く写真が撮れなかったのが心残りですが、アフリカの大自然を肌で体感出来、感無量でした。
ザンビアに行かないらしい
翌日、車内添乗員が各コンパートメントに回って来て、一言。
「列車遅延したからザンビアまでいきません」
程なくしてタンザニア南部の街、ムベアで全員強制的に降ろされました。
ということで
マラウィ(国)に来ました。
理由はムベアからザンビアに行くより移動時間が短かったのと、列車で一緒だった旅行客皆でマラウイに行こうぜ的なノリになったため。
遅延だったり、目的地に連れて行ってくれなかったりとトラブル続きでしたが、多くの野生生物を見ることが出来たこと、そして世界中の旅行客と仲良くなれたことを踏まえると、結果大満足です。
比較的時間に余裕があるポレポレ旅行客にはおすすめです。
そして、さようならスワヒリ語圏!